北海道初の震度7=5人死亡、6人心肺停止-28人不明、停電長期化の恐れ

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北海道の胆振地方中東部を震源とする地震で、気象庁は6日、大規模な土砂崩れが起きた厚真町で震度7を観測していたと発表した。道などによると、厚真町などで5人が死亡したほか、6人が心肺停止で見つかり、28人が安否不明となっている。余震とみられる地震も相次ぎ、気象庁は警戒を呼び掛けた。

気象庁によると、北海道で震度7を観測したのは初めて。同庁は「平成30年北海道胆振東部地震」と命名した。

道内の全約295万戸で停電が一時発生し、世耕弘成経済産業相は「北海道全域が完全に復旧するには1週間以上かかる見通しだ」と述べた。

道などによると、死亡したのは、厚真町の76~86歳の男女3人と、むかわ町と新ひだか町の各1人。心肺停止は厚真町の5人と札幌市の1人。一方、安倍晋三首相は死者が9人になったと明らかにした。

負傷者は道内で300人を超え、札幌市でも家屋倒壊や液状化などの被害が出た。569カ所の避難所が開設され、約5700人が身を寄せた。

道内の大半の信号機がストップしており、道警が不要不急の外出を避けるよう呼び掛けた。広域で断水も起きている。

厚真町によると、土砂崩れは同町吉野地区など町内5カ所で起きた。自衛隊や警察などが約2万1000人態勢で捜索活動を進めた。

地震の影響で道内の全ての火力発電所が停止し、停電が発生。その後、砂川火力発電所(北海道砂川市)が午後1時35分に再稼働し、電力の供給が一部で再開された。

JR北海道は、新幹線を含む道内の全線で運転を停止。国土交通省によると、新千歳空港は滑走路に異常はなかったが、ターミナルビルの水漏れなどで閉鎖され、6日は全発着便が欠航した。国内線について7日の運航再開を目指し、機器の復旧作業を進めている。

北海道電力泊原発(泊村、停止中)では、外部電源を一時喪失。午後1時に完全復旧するまで、非常用ディーゼル発電機を起動し、使用済み燃料プールの冷却を続けた。

生き埋めになっていた行方不明者を救出する北海道警の捜索隊員ら=6日午後、厚真町

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