クボタでデータ書き換え=金属加工部品、内外85社に出荷

経済・ビジネス

クボタは12日、金属加工部品の一部で、取引先企業に提出する検査成績書に記載するデータを書き換える不適切行為が見つかったと発表した。阪神工場尼崎事業所(兵庫県尼崎市)で生産し、国内外の鉄鋼メーカー85社に出荷された。

製鉄所などで生産設備に使われる圧延用ロールを出荷する際、硬度や成分配合比率の検査結果が顧客と取り決めた仕様から外れた場合に、虚偽の数値を記載。金属組織を撮影した顕微鏡写真をすり替えた例もあった。2013年10月から今年7月までに出荷された圧延ロール2万1035本のうち、延べ4398本で不正があった。

木股昌俊社長は同日、大阪市内で会見し「多大なご心配とご迷惑をおかけして心よりおわび申し上げる」と謝罪した。クボタは法律事務所に13年9月以前の不正の有無や関与者、原因などの調査を依頼。2カ月程度かかる調査の結果を踏まえ、社内処分などを検討する。

不正は7月25日に社員からの通報により発覚。消費者が直接使用するものではなく、取引先の生産にも影響は生じていないという。

圧延用ロールは、金属の塊を鋼板などに加工する設備に搭載される円筒状の金属。通常半年から2年ほどで交換される。クボタによると、国内で35%程度のシェアを持ち、17年度の売上高は約44億円。

記者会見で頭を下げるクボタの木股昌俊社長(左)ら=12日午後、大阪市内

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