現場マンションの整備完了=福知山線脱線事故、遺族献花-21日から一般公開・兵庫

社会

兵庫県尼崎市で2005年4月、乗客106人と運転士1人が死亡したJR福知山線脱線事故で、JR西日本が進めていた現場のマンションの整備工事が完了した。初公開された14日、遺族や来島達夫社長らが訪れ献花した。20日までは遺族と負傷者に限り入場でき、21日から一般公開される。

JR西日本が約7500平方メートルの敷地を取得して整備し、「祈りの杜(もり)」と名付けた。列車が衝突した9階建てマンションの上層階を撤去し、4階部分までを保存してドーム状の屋根をかぶせた。

慰霊碑や、犠牲者の名前を刻んだ名碑も設置。公表を望まない人の名前は、石版に記して名碑内に納めるなどした。建物内には、犠牲者の思い出の品や遺族からの手紙を展示する「追悼の空間」や、事故発生当時の写真を紹介する「事故を伝える空間」を設けた。

一般公開前の20日までに、遺族や負傷者436人が来場する予定。来島社長は「このような事故を二度と起こさないよう、安全最優先の風土を構築する」と述べ、改めて謝罪した。

JR福知山線脱線事故現場を整備し、慰霊碑などを設置した「祈りの杜(もり)」=14日午後、兵庫県尼崎市

福知山線脱線事故現場を整備した「祈りの杜(もり)」で、慰霊碑に献花するJR西日本の来島達夫社長=14日午後、兵庫県尼崎市

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