過度な現場依存が原因=部門横断で管理強化-川崎重工

経済・ビジネス

川崎重工業は28日、昨年12月の新幹線「のぞみ」台車亀裂問題で、外部有識者を交えた調査に基づき不正の原因究明や再発防止策をまとめた報告書を公表した。「過度な製造現場依存」が品質管理の軽視につながり、不具合を未然に防ぐリスクの把握にも落ち度があったと原因を分析。再発防止策として、業務プロセスの見直しに加えて、作業監視や部門横断的な品質管理の強化などを示した。

台車枠の底面の厚さを基準より削り過ぎた重大な作業不備について、有識者を交えた「全社品質管理委員会」(委員長・中條武志中央大教授)は、設計部門から製造現場に対し、製造に当たっての注意事項などの伝達が不十分だった、などと、現場任せのずさんな管理を断じた。

金花芳則社長はこの日の記者会見で、「関係者に多大なるご迷惑とご心配をおかけし、改めておわび申し上げる」と陳謝。また経営責任に関しては、2月に発表した報酬返上の対応で終わっているとし、「新たな経営責任は考えていない」と述べ、辞任を改めて否定した。

再発防止に向け、設計、製造、品質保証などの部門間連携を強化し、重要な変更などを共有するほか、品質保証部門が製造工程を含めて横断的に監視するなど業務プロセスを見直す。リスク管理ではトラブルの事前予測を強化し、専門分野別に従業員教育も強化する。

新幹線「のぞみ」台車亀裂問題の報告会見で謝罪する川崎重工業の金花芳則社長(中央)=28日午後、神戸市

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