佐々淳行氏が死去=初代内閣安全保障室長-あさま山荘事件など指揮

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連合赤軍あさま山荘事件の人質救出などを指揮し、初代内閣安全保障室長も務めた作家佐々淳行(さっさ・あつゆき)氏が10日午前2時40分、老衰のため東京都内の病院で死去した。87歳だった。東京都出身。告別式は16日午前11時30分から、港区南青山2の26の38の梅窓院観音堂で。喪主は妻幸子(さちこ)さん。

東大法学部を卒業し、1954年に国家地方警察本部(現警察庁)に入庁した。警察庁警備課長や三重県警本部長などを歴任。その後、旧防衛庁に出向し、旧防衛施設庁長官も務めた。86年に初代の内閣安全保障室長に就き、89年退官した。

東大安田講堂事件やあさま山荘事件の捜査に携わった。著書によると、同事件では故後藤田正晴警察庁長官(当時)から直接命じられ現場で指揮を執り、大鉄球を使って突破口を切り開く突入作戦を決断した。

退官後も危機管理などをテーマとした講演やテレビ出演、執筆活動などで幅広く活躍。主な著書に「東大落城」「連合赤軍『あさま山荘』事件」「日本赤軍とのわが『七年戦争』」などがある。

2000年には「社会の治安を乱す破壊活動との戦いに半生を尽くし、その体験を『危機管理のノウハウ』にまとめるなど、広く危機管理の要諦を訴えた功績」が認められ菊池寛賞を受賞。01年には勲二等旭日重光章を受章した。

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