売買不成立、10万件か=東証システム障害で-大手証券

経済・ビジネス

東京証券取引所のシステム障害を受け、40社弱の証券会社が東証に取り次ぐことができず、成立しなかった顧客の売買注文について、大手証券関係者は17日、「10万件を超える」との見方を示した。各社は顧客から受注した後、宙に浮いていた取引と、システム復旧後に成立した実際の取引との価格差を負担する方針。各社は東証に損失補償を求める構えだが、東証は賠償責任はないと主張しており、対立が深まっている。

システム障害は9日、東証と証券会社をつなぐ4回線の通信ルートのうち1回線で発生。関係者によると、メリルリンチ日本証券(東京)の顧客である海外の超高速取引業者が、通信状況を確認するため東証に毎朝送っているデータを、誤って通常の1000倍以上も送信したことが原因。

残り3回線は正常に稼働しており、これらに切り替えることでインターネット証券などは取り次ぎに成功した。一方、大手証券など40社弱は切り替えられず、取り次げなかった件数はSMBC日興証券が約2万5000件、他の銀行系証券でも数千件に達した。

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