日印2プラス2設置=安保・経済の連携強化-首脳会談

政治・外交

安倍晋三首相は29日、インドのモディ首相と首相官邸で約1時間会談した。安倍首相が掲げる「自由で開かれたインド太平洋戦略」を推進するため、安全保障や経済の分野での連携強化を確認。外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)の設置で一致した。日印両政府は会談の成果を盛り込んだ共同声明を発表した。

安倍首相は共同記者発表で「自由で開かれたインド太平洋というビジョンの実現に向けて日印の特別戦略的グローバル・パートナーシップを力強く推進する」と強調。モディ首相は2プラス2の目的を「世界に平和、安定性を強調するためだ」と説明した。

安倍首相は、日本の新幹線方式を採用する高速鉄道整備事業などを対象に総額約3165億円の円借款供与を表明。鉄道整備を「日印新時代の象徴だ」と指摘した。両首脳はスリランカやミャンマーなど第三国向けのインフラ開発や、保健・医療分野での協力、デジタル分野の起業促進などで合意。金融危機に備え、総額750億ドル(約8兆4000億円)の通貨スワップ(交換)協定を締結することも決めた。

両首脳は、自衛隊とインド軍との間で食料や燃料を相互に融通する物品役務相互提供協定(ACSA)の交渉開始を確認。両政府は海上自衛隊とインド海軍の協力発展に向けた文書に署名した。宇宙分野の2国間協力を強化するための宇宙対話も始める。

署名式で握手する安倍晋三首相(右)とインドのモディ首相=29日午後、首相官邸

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