豊洲に魚介の悪臭スポット=換気悪く、空気こもる

社会

10月に移転、開場したばかりの東京・豊洲市場(江東区)の売り場や通路などの一部に、さまざまな魚介類の臭いが混ざった悪臭がこもり、関係者を困らせている。魚の臭いに慣れたベテラン競り人でも「長くいると気分が悪くなる」と、顔をしかめるほど。屋外で風通しの良かった築地市場(中央区)では考えられなかった問題だけに、戸惑いの声が上がっている。

特に臭いが強いのが、豊富な種類の水産物が大量に並ぶ鮮魚の卸売場周辺。奥まった通路の隅や階段、エレベーター内などは「干しイカとたくあんが混ざった感じ」「薬品と魚の臭いがミックスした悪臭」などが鼻を突くという。卸会社のある従業員は「新市場にはだいぶ慣れたが、この臭いだけはなじめない」と苦笑いする。

仲卸売場でも「築地では嗅いだことのない嫌な臭いがところどころで漂う」(マグロを扱う仲卸業者)。東京都の管理担当者は「建物の気密性が高いのである程度はやむを得ない。築地になかった長靴を消毒するマットの臭いなども影響している可能性がある」と話す。豊洲のメリットの一つとされる外気を遮断した衛生的な構造が、裏目に出てしまった形だ。

豊富な魚介類が取引されている東京・豊洲市場(江東区)の水産卸売場(写真上)と、同売り場からの臭いがこもりやすい、隣接する小部屋=2日午前、東京都江東区の豊洲市場

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