スルガ銀、985億円赤字=シェアハウス融資で損失-9月中間

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スルガ銀行が14日発表した2018年9月中間決算は、連結純損益が985億円の赤字(前年同期は211億円の黒字)に転落した。中間決算での赤字は01年9月期以来17年ぶり。審査書類の改ざんといった不正が横行していた投資用シェアハウス向け融資などで、貸し倒れに備えた引当金を大幅に積み増したため。

19年3月期連結業績予想でも、純損益を975億円の赤字(従来は250億円の黒字)に下方修正。財務の健全性を示す連結自己資本比率は9月末時点で8.74%と、国内営業の銀行に求められる水準の2倍を確保した。

同行は来年前半に臨時株主総会を開き、経営陣を見直すと発表。他行などとの資本・業務提携について、有国三知男社長は記者会見で「企業価値向上につながるのであれば、検討する」と語った。同氏は不正融資問題の責任を取り、臨時株主総会まで役員報酬の30%を自主返納するが、進退については「未定だ」と述べるにとどめた。

シェアハウス向け融資残高は9月末時点で2034億円。それ以外の投資用不動産向け融資や創業家関連企業への融資の一部も回収できない可能性があり、貸し倒れに備えて約1200億円を損失計上した。

不祥事の影響で投資用不動産向け融資が落ち込み、本業のもうけを示す実質業務純益(単体)は前年同期と比べ1割近く減少。顧客離れも進み、9月末の預金残高は3兆4159億円と、3月末から6737億円減少した。ただ、有国社長は「10月以降、預金の動向は落ち着いている」と強調した。

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