政府、失踪外国人調査で集計ミス=入管法審議入り見送り-衆院委

政治・外交

政府は16日の衆院法務委員会理事懇談会で、失踪した外国人技能実習生に対する聞き取り調査について、集計結果に誤りがあったことを明らかにした。野党側は「議論の土台が根底から崩れた」と猛反発。立憲民主党が葉梨康弘委員長(自民)の解任決議案を衆院に提出した。与党は、外国人労働者の受け入れを拡大する出入国管理法改正案について、同日の実質審議入りを見送った。

同改正案について、衆院法務委は16日、山下貴司法相による提案理由説明と与党側の質疑を予定していた。審議入りが来週にずれ込むことで、12月10日までの会期内成立は厳しい状況となり、会期延長が現実味を帯びそうだ。

集計ミスがあったのは、失踪後に摘発された実習生を対象に法務省が行った2017年分の調査。当初は総調査人数を2892人としていたが、2870人に訂正した。失踪動機についても、「より高い賃金を求めて」との回答を86.9%から67.2%に改めるなどした。同省はいずれも集計作業の誤りと説明した。

集計ミスに関し、菅義偉官房長官は記者会見で「審議の中で丁寧に説明する」と釈明。同改正案については「今国会で成立をお願いしたい」と改めて求めた。

16日の法務委では一般質疑が行われていたが、集計ミスの判明後も葉梨氏が質疑を続行しようとして、反発した立憲が解任案を提出。同党の辻元清美国対委員長は「審議を強引に進めようとした。不適任だ」と記者団に理由を語った。

衆院法務委員長の解任決議案提出後、質問に答える立憲民主党の辻元清美国対委員長=16日午後、国会内

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