アルコール検査、基準値超えに厳罰=懲戒解雇も-日航社長「責任重大」

経済・ビジネス

日本航空の男性副操縦士が10月、英国の空港で乗務前にアルコール濃度の基準値を超えていることが発覚し、旅客便に遅れが発生した問題で、日航の赤坂祐二社長らは16日、東京都内で記者会見し、再発防止策などを示した。同社長はアルコール濃度の基準値を超えるケースが判明した場合、「厳罰化を懲戒規定に明記し、周知徹底したい」と述べた。

日航によると、これまで飲酒に関わる処分内容はけん責から出勤停止の範囲で行ってきた。今後の処分は懲戒解雇も視野に行うという。

今回の問題を防げなかったことについて、赤坂社長は「私の責任は重大だ」と認めた。自らの11月の役員報酬を20%返上すると明らかにするとともに、「それでは全然足りない」とも語り、処分が必要との姿勢を示した。

副操縦士が不正に使用したとみられる旧型のアルコール感知器は、呼気の量や吹きつける角度を変えると検知されないケースがあるという。日航は今月19日までに就航している海外の全空港で不正がしにくい新型の配備を目指す。

日航はこれまで、パイロットがアルコール検査で基準値を超え、旅客便に遅延が発生した場合、利用者に対して「(パイロットの)体調不良」と説明していた。今後はアルコールに起因することを明らかにするよう改めるとしている。

パイロットの飲酒問題を受けて記者会見し、頭を下げる日本航空の赤坂祐二社長(右)ら=16日午後、東京都港区

記者会見で謝罪するANAホールディングスの片野坂真哉社長(右)と全日空の平子裕志社長=16日午後、東京都港区

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