有名菓子、生き残り模索=消滅相次ぐ中、刷新で浮揚も

経済・ビジネス

チョコレート菓子「森永チョコフレーク」など、長年にわたり販売され、広く知られる菓子が相次ぎ姿を消す。菓子業界では毎日のように新商品が登場し、ロングセラー商品も安泰ではない。メーカー各社は製造方法の一部見直しなどでてこ入れを図り、生き残りを模索している。

森永製菓は1967年の発売で、半世紀の歴史がある森永チョコフレークの製造を来年夏ごろまでに終える。溶けたチョコが指に付きスマートフォンを操作しながら食べにくい、といった理由から売り上げが減っていた。同社は打開策として、食べやすい粒状や棒状のチョコフレークも売り出したが、受け入れられなかったという。

江崎グリコは、87年の発売から30年以上たったガム「キスミント」の製造を今年2月に終了した。ガムはグミなどに人気を奪われており、2017年のガム全体の販売額はピーク時の04年から半減。同社は多様な味を追加投入したが、ガム市場の縮小にはあらがえなかった。

知名度の高い菓子を抱える他のメーカーも、商品を随時見直している。カンロは今年9月、キャンディー「カンロ飴」のレシピを約60年ぶりに大幅刷新。これまで使っていた食品添加物を入れず、砂糖、水あめ、しょうゆ、食塩だけで懐かしい味を再現した。不二家は今年、発売50周年を迎えた焼き菓子「ホームパイ」に、隠し味としてオリーブオイルを加えた。

カンロはカンロ飴のミルク味、ハーブ味も発売。不二家はチョコ風味の生地を採用した「ホームパイ(大人のリッチチョコ)」を投入したこともあり、いずれもブランド全体の売り上げが伸びているという。不二家広報室は「商品刷新でブランドの活性化を狙う」と話している。

(左から)カンロの「カンロ飴」、不二家の「ホームパイ」、森永製菓の「森永チョコフレーク」

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