太陽の塔、ファンら魅了=70年万博のシンボル、世界遺産に-大阪

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55年ぶりとなる2025年国際博覧会(万博)開催を目指す大阪で、1970年の大阪万博のシンボル「太陽の塔」が脚光を浴びている。大阪府は万博誘致の機運を高めるため、今年3月から48年ぶりに内部を公開。これまで16万人超が訪れる盛況ぶりで、改めてファンらを魅了している。府は万博誘致成功を見据え、25年に太陽の塔を世界文化遺産に登録するための取り組みも始めた。

太陽の塔は、芸術家の故岡本太郎氏のデザイン。内部にはアメーバや恐竜といった生物の進化を表現した「生命の樹」などが展示されている。見学は予約制で1日最大1120人の限定。4カ月前から予約が可能だが、土日はすぐにいっぱいになるという。

来場者は70年万博に訪れた家族連れが目立つ一方、中には生命の樹に手を合わせる人の姿も。「コアなファンや、個性的なお客さんが多い」と太陽の塔運営スタッフは話す。両親らと訪れた神戸市の男性(53)は「5歳の時に万博会場に来て、それ以来ファンだった。パワーを生々しく感じた」と興奮気味に語った。

府日本万国博覧会記念公園事務所の職員は「万博の熱気を思い出す機会になった」と、太陽の塔人気が万博誘致にプラスに働くことに期待する。

大阪府の松井一郎知事は今年2月、「25年に太陽の塔を世界遺産にすることが理想だ」との考えを表明。ハードルは高いとの見方はあるものの、まずは制作から50年が経過する20年に登録有形文化財への登録を目指し準備を進める。

松井知事が描く25年万博と世界遺産登録という二つの夢。今月23日の博覧会国際事務局(BIE)総会での開催地決定で、一つの結果が示される。

1970年大阪万博のシンボルの太陽の塔=15日、大阪府吹田市

太陽の塔内部に立つ「生命の樹」=15日、大阪府吹田市

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