米倉弘昌氏死去=元経団連会長、81歳

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経団連会長や住友化学社長を歴任した米倉弘昌(よねくら・ひろまさ)氏が16日午前11時55分、肺炎のため千葉県内の病院で死去した。81歳だった。神戸市出身。葬儀は近親者で済ませた。喪主は妻一恵(かずえ)さん。住友化学は後日お別れの会を開く。連絡先は同社総務部。

1960年東大法学部を卒業し住友化学工業(現住友化学)に入社。2000年6月に社長に就任し、09年会長、14年から相談役。10年から14年まで経団連会長を務めた。15年に旭日大綬章を受章。

住友化学では国際派として鳴らし、社長在任中には、サウジアラビア国営石油会社との石油化学合弁事業をまとめ上げた。

経団連会長時代は、環太平洋連携協定(TPP)交渉への日本の参加や欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)交渉開始を後押し。オリンピック・パラリンピックの東京招致の実現にも取り組んだ。

一方、率直な物言いが波紋を広げることもあった。12年の総選挙で圧勝した安倍晋三自民党総裁が首相就任前に掲げた大胆な金融緩和政策を「無鉄砲」と批判。その後、経団連会長退任まで安倍政権との溝は埋まらず、財界総理の「指定席」とされる経済財政諮問会議の民間議員に就任することは最後までなかった。

経団連の中西宏明会長は21日、米倉氏の死去について談話を発表。「自由経済、自由貿易を何としてでも守り抜くという固い信念を持った、生粋のリベラルな経営者であり、リーダーだった」と故人をしのんだ。

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