日本車、中国で生産増強=成長見込み現地化急ぐ

経済・ビジネス

日系自動車メーカーが中国で生産能力の増強を進めている。中国の2018年の新車販売台数は、28年ぶりに前年を下回る見通しで、高成長には陰りも見える。だが、各メーカーは中長期的には成長が続くとみて、世界最大の市場となった中国での現地生産強化を急ぐ方針だ。

17年の中国の新車販売は過去最高の約2900万台。18年10月は米中貿易摩擦を受けた株価下落などの影響で4カ月連続の減少となったが、日系メーカー幹部は「混乱は一時的で、市場は穏やかな成長が続く」との見方を崩していない。

中国政府は、新車販売について25年に3500万台に拡大する目標を掲げている。日産自動車によると、日系メーカーのシェアは現在19%(18年1~9月)だが、中国メーカーが徐々に存在感を高めており、10年に35%だったシェアは41%(同)まで上昇。日系の現地販売担当者は中国メーカーについて「技術力の向上が著しく、通信技術では一歩先に進んでいる」と話す。

日系メーカーが中国で投資の手を緩めないのは、現地生産を強化しなければ市場での存在感を失いかねないという危機感がある。トヨタ自動車は21年をめどに、中国での生産規模を現在より35%多い年約170万台に拡充する。ホンダは高級車ブランドの一部車種を米国から中国に生産移管し、19年には新工場を稼働。新エネルギー車の工場新設も計画中だ。

日産は既存工場の能力を強化するほか、江蘇省に新工場を建設し、20年に生産を開始する。日産の中国合弁会社、東風汽車有限公司の内田誠社長は「(中国の成長スピードは)脅威であり好機だ。順応できる体制をつくらなければいけない」と話している。

中国にある日産自動車の販売店=15日、広東省広州市

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