焦げたカプセル、高熱耐えた=宇宙から帰還後初公開-JAXA

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宇宙航空研究開発機構(JAXA)は27日、国際宇宙ステーション(ISS)から実験試料を持ち帰った小型回収カプセルを、筑波宇宙センター(茨城県つくば市)で公開した。カプセル開発責任者の田辺宏太・開発チーム長は記者会見で「計画通りにすべてうまくいった。100点以上をあげたい」と笑顔を見せた。

公開されたカプセルは直径84センチ、高さ約66センチの円すい型。大気圏再突入時の2000度近い高熱から内部を守ったカプセルは、下部が焼け焦げて樹脂が溶けたようなにおいを発しており、熱のすさまじさをうかがわせた。

カプセルは無人補給機「こうのとり」7号機でISSに運ばれ、宇宙飛行士がたんぱく質などの実験試料を収納、8日にこうのとりとともにISSから分離した。11日にこうのとりから切り離されて大気圏に再突入。南鳥島沖の太平洋に着水し、JAXAが回収した。

JAXAによると、カプセルはほぼ予定通りに飛行し、ガス噴射による姿勢制御も実施。飛行中の加速度を有人宇宙船並みの3.5G以下に抑えることに成功した。

実験試料と、試料を収めていたタイガー魔法瓶(大阪府門真市)開発の真空断熱容器は13日に同センターに到着済み。JAXAの解析で、断熱容器はISSでの試料収納後、回収されるまでの5日と15時間、試料をセ氏約4度に保てたことも分かった。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)が公開した小型回収カプセル(手前)。下部が焼け焦げている=27日午前、茨城県つくば市のJAXA筑波宇宙センター

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