横田騒音、国に賠償命令=「被害、限度超える」-飛行差し止め認めず・東京地裁支部

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米軍横田基地(東京都福生市など)の周辺住民が、国を相手に夜間・早朝の米軍機と自衛隊機の飛行差し止めや騒音被害などに対する損害賠償を求めた訴訟の判決が30日、東京地裁立川支部であった。見米正裁判長は「騒音被害は社会生活上受忍すべき限度を超えている」と述べ、国に計約9560万円の支払いを命じた。飛行差し止めや将来分の被害に対する賠償請求は退けた。

原告は、東京都と埼玉県の計6市1町の144人。多くが国による住宅防音工事の助成対象となる航空機騒音の基準「うるささ指数」(W値)75以上の地域に住んでおり、1カ月当たり2万円の慰謝料を請求していた。

見米裁判長は、国が1976年以降繰り返し提訴され、慰謝料の支払いを命じられてきたとし、「抜本的な被害防止策を講じず、漫然と放置している」と指摘した。その上で、W値が75以上の原告について、騒音の程度に応じ1カ月当たり4000~1万2000円の賠償を認めた。

自衛隊機の飛行差し止めは、民事訴訟による訴えは不適法と判断した。米軍機に関しては「国は運航などを制限できる立場にない」と述べた。

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