琉球人の遺骨返還を=子孫ら京大を提訴-京都地裁

社会

京都帝国大(現京都大)の人類学者が、琉球王朝の貴族の墓から、1920年代に研究目的で遺骨を持ち去ったとして、琉球国を創始した「第一尚氏」の子孫らが4日、京大に遺骨の返還と慰謝料の支払いを求める訴えを京都地裁に起こした。

原告は子孫2人と、沖縄県出身の大学教授ら。訴状などによると、京都帝大助教授だった金関丈夫氏が1928~29年、同県今帰仁村にある「百按司墓」などから少なくとも59体分の遺骨を無断で持ち帰り、京大には現在、26体が標本として保管されているという。

原告側は、民法に基づき、祖先が埋葬された墓と遺骨の祭祀(さいし)承継者に当たると主張。京大は返還要求に応じず、不法に遺骨を占有していると訴えている。

第一尚氏の子孫で原告の亀谷正子さん(74)は京都市内で記者会見し、「私の祖先を返してもらい、平穏を与えてほしい」と訴えた。京都大は「訴状を見ていないのでコメントは控える」としている。

京都大に琉球人遺骨の返還を求める訴訟を起こし、記者会見する原告の亀谷正子さん(左から2人目)ら=4日午後、京都市中京区

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