二審も沖縄県敗訴=辺野古差し止め訴訟-福岡高裁支部

社会

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設をめぐり、岩礁破砕許可を得ずに国が埋め立て工事を進めるのは違法として、県が工事差し止めを求めた訴訟の控訴審判決が5日、福岡高裁那覇支部であった。大久保正道裁判長は訴えを退けた一審判決を支持し、県の控訴を棄却した。

辺野古移設をめぐっては、一審判決後の8月に県が埋め立て承認を撤回したが、政府は効力の一時停止を決定。県が総務省の国地方係争処理委員会に審査を申し出ている。

差し止め訴訟で一審那覇地裁は3月、「地方公共団体が行政権の主体として、行政上の義務の履行を求める訴訟は審理の対象外」として県の請求を却下していた。

控訴審で県側は「岩礁破砕をめぐる県と国の紛争は、裁判所が法的判断を示すことで解決する」と主張したが、大久保裁判長は一審同様、「差し止め請求は法律上の争訟に当たらず、不適法」と退けた。埋め立て工事に当たり岩礁破砕の許可が必要とした県の主張については、判断を示さなかった。

玉城デニー知事は控訴審判決を受け、「裁判所が判断できないのであれば、国と県双方の協議によって解決すべきもの。上告については判決文を精査し決定したい」とのコメントを出した。

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