10大学が「不適切」=医学部入試、ルール検討-文科省が最終まとめ

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文部科学省は14日、東京医科大の不正入試問題を受け実施した緊急調査の最終まとめを公表した。医学部医学科を置く全国の81大学のうち、女子や浪人回数の多い受験生を不利に扱うなど不適切な事案や、その可能性が高い事案を指摘した大学が10校あった。

同省は今後、公正な入試の在り方を議論するため、大学や法曹関係者で構成する検討組織を設置。年明けに共通ルールを検討し、各大学に通知する入学者選抜実施要項に反映させる方針。

10校は、私立の東京医大、昭和大、順天堂大、日本大、北里大、聖マリアンナ医科大、岩手医科大、金沢医科大、福岡大と、国立大学法人神戸大。いずれも指摘を受けたことを公表済みで、聖マリ医大は不適切入試を否定している。

同省によると、合理的な理由なく特定の受験者を優遇したり、性別や受験回数などの属性で一律に差異を設けたりしていたことを確認。募集要項に明記せず特定の受験生に加点したケースや、同窓生の子供を優先的に追加合格させた例などがあった。

このほか、合否判定に実質的な影響はなかったが、疑惑を招きかねない事例として、面接評価票に「保護者が同窓生」とのコメントがあった▽同窓会や大学幹部が受験生の推薦リストを作成し、入試委員長に渡していた-などを挙げた。該当する大学は10校以上あったという。

同省の山田泰造大学入試室長は「一つでも(不適切事案が)あることは大変遺憾だ」と述べた。聖マリ医大に対しては、第三者委員会を設置して調査するよう指導したという。

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