砲弾が車破損、ミス重複=安全確認怠る-陸自調査結果

社会

陸上自衛隊饗庭野演習場(滋賀県高島市)で11月、訓練中に迫撃砲弾が場外の民間車を破損させた事故で、防衛省陸上幕僚監部は18日、発射角度の入力を誤った上、指揮官らが安全確認を怠るなど、人為的ミスが重なったことが原因とする調査結果を発表した。

事故は11月14日午後に発生。陸自第37普通科連隊の迫撃砲小隊が発射した81ミリ迫撃砲1発が演習場に隣接する国道近くに着弾し、弾の破片で民間の車のガラスが割れるなどした。

陸幕によると、誤射した砲を指揮する分隊長は、指揮班から指示された方位角を22.5度誤って隊員に伝達していた。指示内容をメモしていたが、伝達時に見ていなかった。

また、砲撃前に安全確認を行う分隊の安全係は、入力された方位角の数値を確認していなかった。いったん確認した後に訓練が中断し、再開後に改めて入力された数値の確認を怠っていた。後方で砲撃を許可した指揮官も、安全係から再開後の安全確認の報告を受けていなかった。

2015年に同演習場近くの住宅の屋根を銃弾が貫通した事故を受け、場外での事故などを直ちに通報する覚書が高島市長と締結されていたが、今回通報があったのは発生の約4時間後だった。調査結果は、通報体制の不備や認識不足を指摘した。

陸上自衛隊の81ミリ迫撃砲。饗庭野演習場(滋賀県高島市)で起きた事故では、緑の線の角度で発射すべきだったのに、実際は黄色の角度で発射されていた=17日午後、防衛省

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