訪日客、初の3000万人=「観光摩擦」など課題

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年間の訪日外国人客数が18日、初めて3000万人を突破した。2013年に1036万人だった訪日客数はビザの取得要件緩和や円安、格安航空会社(LCC)の増便などを背景に右肩上がりで伸び、5年で約3倍に増えた。東京五輪・パラリンピックが開かれる20年に4000万人へ増やす政府目標の達成が射程に入ったが、観光地の住民が外国人客の急増に不満を募らせる「観光摩擦」が生まれるなど課題も残る。

アジア人観光客らでにぎわう関西国際空港で18日、訪日客3000万人到達を祝う式典が開かれた。出席した石井啓一国土交通相は大台達成を喜ぶとともに、「日本の魅力発信を強化するなど、4000万人の目標達成へ全力で取り組む」と力を込めた。「今年3000万人目」の訪日客として、台湾から旅行に訪れた王劭予さん(39)が食事券などの記念品を受け取り「非常に光栄でラッキー」と喜んだ。

18年は大阪北部地震や西日本豪雨、関空を一時閉鎖に追い込んだ台風21号、北海道地震と大型の自然災害が相次いだ。訪日客の約4分の3を占める中国、韓国など近隣4カ国・地域で日本への旅行を見合わせる動きが拡大。一時は3000万人達成が危ぶまれたものの、復旧が進むにつれて客足が戻り、最終的に3100万人を超える見通しとなった。

2018年の訪日外国人客数3000万人到達の記念セレモニーで、くす玉を割る石井啓一国土交通相(左から5人目)ら関係者=18日午後、関西国際空港

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