KYBの不正装置、2300本増加=測定結果の中央値改ざん-通期赤字拡大へ

経済・ビジネス

油圧機器大手のKYBは19日、建物の免震・制振装置の安全性検査で、測定結果の中央値をずらす手法で国などの基準に合わせるデータ改ざんが行われていたと発表した。これまでに公表していた手口とは別で、不正な装置は改ざんの疑いがあるケースを含めて約2300本増え、計約1万3050本に膨らんだ。不正装置を使用した建物は1000件弱から約1100件に増えた。

10月に発覚したデータ不正は、検査結果に係数を入力することで、安全性基準に合うよう装っていた。その後の外部調査で、これとは別の手口で不正が行われていたことが発覚。中島康輔社長は19日の記者会見で「深くおわびする」と謝罪した。

中央値をずらす改ざんは納期を守ることが狙いで、KYBが子会社に免震・制振装置事業を移管した後の2008年~09年ごろから今年9月まで行われていたという。今回の不正発覚に伴い、KYBは19年3月期に装置交換費用の引当金25億円を追加計上するため、連結純損益見通しは23億円の赤字から42億円の赤字に拡大する。

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