日本のコメ、中国で販売強化=土産や牛丼に-政府・企業

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日本の政府や企業が、中国で日本産米の売り込みを強化している。春節(旧正月)向けの土産品や牛丼に使ってもらおうとアピール。質の高さやおいしさを中国の消費者に知ってもらい、政府は輸出拡大、企業はメニューや商品の差別化につなげたい考えだ。

農林水産省はコメ卸大手の神明(神戸市)などと組み、中国の日系企業に対し、「2月の春節前には取引先や従業員に日本産米を贈ろう」という活動を行っている。富山や京都の「コシヒカリ」のほか、北海道産「ななつぼし」などを品ぞろえし、春節にふさわしい赤色を基調とした和風の包装も準備した。

ゼンショーホールディングスは上海で展開する牛丼チェーン「すき家」の216店舗で、日本産米を使った牛丼を期間限定で提供。1杯22元(約360円)と中国産米のものより5割高いが、中国人客に好評だという。ハウス食品グループ本社は、中国のスーパーや百貨店で、カレールー「ジャワカレー」と炊きたての日本産米を組み合わせた試食販売を実施中だ。

日本のコメ消費量の減少を背景に、政府や生産者は輸出に活路を求めている。中でも中国向けは2017年の輸出量が約298トンとまだ少なく、「伸び代が大きい」(農水省幹部)。輸出を手掛ける生産法人、京都祐喜(京都府与謝野町)の香山喜典社長は「中国では『京都』ブランドが強み。農地を守るためにもしっかり取り組みたい」と話している。

中国の百貨店で行われているカレールーと日本産米の試食販売=11月、天津市和平区の天津伊勢丹(ハウス食品グループ本社提供)

京都祐喜が中国向けに生産・輸出しているコメ「京都産米」

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