ケリー被告が保釈=先月19日以来、保証金7千万円-役員報酬虚偽事件・東京地裁

社会

日産自動車の前会長カルロス・ゴーン容疑者(64)が巨額の役員報酬を隠したとされる金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)事件で、東京地裁は25日、側近の前代表取締役グレッグ・ケリー被告(62)の保釈を認める決定をした。保釈保証金は7000万円。検察側は決定を不服として準抗告したが、地裁は即日棄却し、同被告は先月19日の逮捕以降、勾留されていた東京拘置所を出た。

ケリー被告は弁護人を通じ、「私は、言われるような虚偽記載は一切やっていない」などとするコメントを出した。

ケリー被告の住居は国内に制限され、海外渡航も禁じられた。関係者によると、ゴーン容疑者や日産の西川広人社長、東京地検特捜部と日本版「司法取引」に合意した同社幹部らとの接触が禁止されているという。

ゴーン容疑者は日産に損害を与えたとされる会社法違反(特別背任)容疑で今月21日に特捜部に再逮捕され、来年1月1日までの勾留が認められている。特捜部が最大10日間の延長を請求する可能性もある。

東京地裁は今月20日、ゴーン容疑者とケリー被告に対する検察側の勾留延長請求を却下し、準抗告も棄却。ケリー被告の身柄を拘束して取り調べできる期限は同日までで、起訴後の勾留が続いていた。

2017年度までの直近3年分の報酬を隠したとされる再逮捕分の刑事処分は決まっておらず、特捜部は今後、起訴するか否かを判断する。

特捜部は先月19日、10~14年度の役員報酬を報告書に記載しなかった金融商品取引法違反の疑いで、ゴーン容疑者とケリー被告を逮捕。今月10日、この5年間で48億円超を隠したとして同法違反罪で起訴し、15~17年度にも42億円超を記載しなかった容疑で再逮捕した。

東京拘置所から保釈されるグレッグ・ケリー被告(中央)=25日午後10時46分、東京都葛飾区

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