死刑囚2人の刑執行=元組幹部ら、山下法相下で初-7月のオウム以来・法務省

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法務省は27日、1988年に投資顧問会社元社長ら2人を殺害したとして強盗殺人などの罪に問われ、死刑が確定した元暴力団幹部河村(現姓岡本)啓三(60)、元投資顧問業末森博也(67)両死刑囚の刑を大阪拘置所で執行し、発表した。死刑執行は、オウム真理教の元代表松本智津夫元死刑囚=当時(63)=ら計13人を対象とした7月の2回以来で、山下貴司法相下では初。

今年1年間の執行人数は15人となり、同省が執行の事実を公表するようになった98年以降、2008年と並んで過去最多。拘置所に収容中の確定死刑囚は109人になった。

記者会見した山下法相は、今月25日に執行命令書に署名したと明かし、「慎重な上にも慎重な検討を加えた上で、死刑の執行を命じた」と述べた。

確定判決によると、河村死刑囚ら2人は1988年1月、元暴力団組長(67)=無期懲役確定=と共謀し、投資顧問会社「コスモ・リサーチ」(解散)元社長で仕手筋として知られた見学和雄さん=当時(43)=と同社社員=同(23)=を大阪市のマンションに連れ込み、現金1億円を強奪。2人を絞殺し、遺体をコンクリート詰めにして京都府の山中に埋めた。

一審大阪地裁は95年、求刑通り2人を死刑とし、二審大阪高裁も支持。2004年に最高裁が上告を棄却し、確定した。

今年7月のオウム真理教元幹部らの執行は、前任の上川陽子法相が命令し、松本元死刑囚ら7人が6日に、元幹部6人が26日にそれぞれ一斉執行された。

死刑執行について記者会見する山下貴司法相=27日午前、法務省

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