防衛省、レーダー照射の映像公開=探知後、緊迫の場面も-韓国側、証拠と認めず

政治・外交

防衛省は28日、海上自衛隊のP1哨戒機が韓国駆逐艦から火器管制レーダーの照射を受けた問題で、当時の状況を撮影した映像を公開した。2度にわたり照射され、目的を無線でただす緊迫した場面などが映っている。韓国側が事実関係を否定していることを受けた対応で、日本側の主張を裏付ける証拠だとして、国際社会に訴える考えだ。

これに対し、韓国国防省報道官は「日本側の主張に対する客観的な証拠とはみられない」と反論。「追跡レーダーを運用しなかったという事実は変わらない」と重ねて主張している。防衛省は追加の証拠を提示する構えで、日韓防衛当局間の対立は長期化しそうだ。

映像は全体で約13分。防衛省のホームページで公開した。公開された映像によると、約5キロ離れた駆逐艦から哨戒機が最初の火器管制レーダー照射を受けた。搭乗員が「FC(火器管制レーダー)コンタクト」と知らせたのを受け、機長は駆逐艦の武器が哨戒機に向いているかを確認するよう指示。その後、哨戒機は退避行動を取った。

約3分後に2度目の照射を探知。駆逐艦と哨戒機の距離は約8キロだった。哨戒機は無線で駆逐艦に向け、英語で「貴艦の火器管制レーダーがわれわれを指向したことを確認した。貴艦の行動の目的は何ですか」と3回呼び掛けたが、応答がなかった。

搭乗員が「めちゃくちゃすごい音だ」と電波の強度に驚く声や、「(駆逐艦の)砲はこちらを向いていない」といったやりとりなど、現場の緊張感が伝わる映像となっている。

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