新潟のコメ、対中輸出再開=福島第1原発事故後8年ぶり-JA全農

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全国農業協同組合連合会(JA全農)は8日、東京電力福島第1原発事故以降、停止していた新潟県産米の中国向け輸出を約8年ぶりに再開した。上海で今月末から試験販売を始める。国内のコメ消費が落ち込む中、人口13億人の巨大市場に活路を見いだしたい考えだ。

中国の禁輸措置は昨年11月に解除された。8日に横浜市で開かれた出荷式で吉川貴盛農林水産相は「画期的なことで生産者の皆さんにも喜んでいただける」とあいさつ。JA全農の神出元一理事長は今回の輸出再開を「初めの一歩」と位置付け、販売拡大に意欲を示した。

JA全農は、上海にある日本食品の取扱店舗で、1袋2キロの精米計500袋を売り出す。価格は未定だが、富裕層を狙った高級ブランド米として販売する。将来的には北京など別の都市にも販路を広げたい考え。

中国は原発事故を受け、2011年4月に日本の農産物や水産物の輸入規制を始めた。現在、福島など10都県を対象に規制を継続。新潟産もコメ以外の食品は禁輸が解けていない。

JA全農にいがたの今井長司会長(左)から新潟県産米を受け取る宋耀明中国公使=8日、横浜市神奈川区

上海に出荷される新潟県産米=8日、横浜市神奈川区

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