鹿児島県・馬毛島、年度内買収へ政府調整=米軍訓練移転先、160億円程度

政治・外交

在日米軍再編に伴う米軍空母艦載機離着陸訓練(FCLP)の移転先候補地となっている鹿児島県・馬毛島(西之表市)について、政府は今年度中にも地権者側から買収する方向で最終調整に入った。政府関係者が9日、明らかにした。関係者によると買収額は160億円程度になる見通し。

馬毛島は種子島の西方約12キロにある無人島で、面積は約8平方キロ。日米両政府は2011年、米軍厚木基地(神奈川県)の空母艦載機部隊の岩国基地(山口県)への移駐が決まったのを踏まえ、FCLPの場所も東京・硫黄島から馬毛島への移転を検討することで合意した。

これを受け、政府は馬毛島の土地を所有する開発会社「タストン・エアポート」(東京都世田谷区)との交渉に入ったが、当初、政府が約50億円を提示したのに対し、同社は400億円超を要求。双方の主張に開きが大きく、交渉は難航していた。

買収額が提示額を大きく上回ることに関し、防衛省幹部は「国会審議で説明できるようにしないといけない」と述べた。

防衛省は買収契約締結後、米軍も利用できる自衛隊施設の整備に直ちに着手する方針。これに関し、同省は19年度予算案に環境影響調査費などとして5億9600万円を計上している。

岩屋毅防衛相は8日の記者会見で「空母艦載機離着陸訓練の施設は早期に必要だ。恒久的な施設を整備できるよう引き続きしっかり取り組みたい」と述べていた。

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