「全てやり尽くした」=吉田沙保里さん引退会見-レスリング女子

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レスリング女子で五輪3連覇を果たし、8日に現役引退を表明した吉田沙保里さん(36)が10日、東京都内で記者会見し、「若い選手たちが世界で活躍する姿を見ることが多くなり、バトンタッチしてもいいのかなと思うようになった。全てやり尽くしたという思いが強く、引退を決断した」と実感を込めて語った。決めたのは昨年12月だったという。

3歳からレスリングを始め、五輪に女子種目が正式採用された2004年アテネ大会から3連覇。世界選手権は13連覇を遂げた。最も心に残っているメダルにはリオデジャネイロ五輪の銀を挙げ、「負けた人の気持ちがよく分かった大会。一番成長させてくれた」と振り返った。

至学館大監督だった恩師の栄和人氏に引退を報告すると「ご苦労さん。俺が泣きそうだ」と言われた。昨年発覚した栄氏のパワハラについては「ショックだった。コメントすることは難しかった」と表情を硬くした。

東京五輪では「コーチとして選手の精神的な支えに」と意欲を示す一方、「レスリング一筋だったので、それ以外のこともやってみたい」と活躍の場を広げたいとの思いも語った。母幸代さんから花束を贈られ、笑顔で会見を終えた。

引退の記者会見に臨むレスリング女子の五輪金メダリスト、吉田沙保里さん=10日午後、東京都新宿区

引退の記者会見で母幸代さん(左)から花束を贈られる吉田沙保里さん=10日午後、東京都新宿区

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