長野・軽井沢バス事故から3年=現場で犠牲者に祈り-「事故のない社会を」

社会

長野県軽井沢町で大学生ら15人が死亡、26人が重軽傷を負ったスキーツアーバス転落事故は、15日で発生から3年を迎えた。事故現場近くの「祈りの碑」には多くの人が花を手向け、犠牲者を追悼した。前日に現場を訪れた犠牲者の友人らは「事故のない安全な社会を」と祈った。

連休最終日の14日には、事故で亡くなった首都大学東京2年の田原寛さん=当時(19)=の友人で、自身も負傷した卒業生ら男性4人が現場を訪れ、献花した。卒業生の一人(23)は「胸が締め付けられる思い。つらいが、風化させたくないと改めて思った」と語った。別の卒業生(24)は「一緒に生きたかった。一緒に社会人のつらさを話す時間を過ごしたかった」と悔しそうな表情を浮かべた。

別の卒業生(23)も同事故で重傷を負い入院した経験を持つ。「多くの人に支えてもらった。人の痛みの分かる人間になりたい。バスだけでなく人の命を運ぶ乗り物が事故を二度と起こさず、安全で安心して暮らせる社会であってほしい」と願った。

当時のゼミ生10人がツアーに参加し、4人が亡くなった尾木直樹法政大特任教授(72)は「おととい4人のご遺族と話したが、皆さんの思いはもう一度会いたいというお言葉に集約される。大けがをしても生き残った子は少しずつ自分を成長させているが、亡くなった子は止まったままなのがつらい」と明かした。「こういう事故が起きないよう全力挙げて頑張りますという誓いも込め手を合わせた」と語った。

バス運行会社「イーエスピー」(東京)の高橋美作社長(57)らは15日午前5時前に現場を訪れ、碑の前で手を合わせた。高橋社長は「関係するすべての皆さんに心よりおわびを申し上げる」と謝罪の言葉を繰り返した。

バス事故の現場を訪れ、慰霊碑に手を合わせるバス運行会社「イーエスピー」の高橋美作社長(奧)ら=15日、長野県軽井沢町バス事故の現場を訪れ、慰霊碑に手を合わせるバス運行会社「イーエスピー」の高橋美作社長(奧)ら=15日、長野県軽井沢町

軽井沢バス事故の現場を訪れ、取材に応じる尾木直樹法政大特任教授=14日、長野県軽井沢町軽井沢バス事故の現場を訪れ、取材に応じる尾木直樹法政大特任教授=14日、長野県軽井沢町

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