「インパクト投資」が急拡大=格差、環境を改善し利益も

経済・ビジネス

格差、環境などの社会問題の改善に貢献しながら、利益も生み出す「インパクト投資」が脚光を浴びている。社会的に意義のある事業を行う企業を投資を通じて支援し、利益確保だけでなく社会貢献にも寄与できるのが特長だ。世界的に関心が高まり、市場規模が急拡大している。

「投資によりポジティブな変化がその国に広がる流れをつくりたい」。インターネットで賛同する人たちから資金を集め、新興国や途上国中心のファンドに投資するクラウドクレジット(東京都)の並木泰樹取締役はこう語る。

同社は、銀行融資が受けにくいとされるメキシコの女性による民芸品製造やパン屋などの起業を支援したり、ミャンマーの電気がない地域で太陽光発電の普及を促したりするファンドを設定。集まった資金は海外の金融機関や企業に投資され、現地の人たちの生活向上に生かされる仕組みだ。

各ファンドには1万円から投資できる。預かり資産額は2014年のサービス開始以来の累計で昨年、150億円を突破した。

途上国関連の投資は比較的高い利回りが見込める半面、元本割れなどリスクも多い。クラウドクレジットは「十分な情報提供は責務」(杉山智行社長)として、ホームページでファンドごとの利回り見通しや顧客全体の損益状況、元本割れした件数などを公表している。

クラウドクレジットのファンドの支援対象となったメキシコの女性起業家(同社提供)クラウドクレジットのファンドの支援対象となったメキシコの女性起業家(同社提供)

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