アイドルどう守る?=競争で孤立、「権利保護を」-NGTメンバー暴行被害

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国民的アイドル「AKB48」の姉妹グループで、新潟を拠点とする「NGT48」のメンバー山口真帆さん(23)に暴行を加えたとして、男2人が昨年12月、新潟県警に逮捕された。山口さんはインターネット上に動画を公開し、涙ながらに被害を告白。タレントが直接訴える異例の事態に、運営事務所への批判が広がった。専門家は「アイドルは孤立しがちだ」と権利保護の必要性を指摘している。

県警などによると、大学生と無職の男は昨年12月9日、山口さんの自宅玄関先で、顔をつかむなどした疑いで逮捕され、その後不起訴となった。

山口さんは今月上旬、配信した動画などでグループのメンバーが男らに山口さんの個人情報を漏らした可能性を示唆。事務所に再発防止策を求めたが十分に対応してもらえなかったため、告白に踏み切ったと説明した。

芸能人の権利保護を訴える日本エンターテイナーライツ協会の安井飛鳥共同代表理事によると、アイドルはメンバー間の競争が激しく、交遊関係も限られることから、孤立しがちだという。事務所などはタレントの声に耳を傾け、「権利がきちんと保護される制度が必要だ」と強調する。

アイドルの労働問題に詳しい深井剛志弁護士は、事件を公表してこなかった事務所の姿勢も問題視する。「イメージの悪化を避けるため、隠そうとしたと思われても仕方ない」とし、事務所の体制を刷新するよう求めた。

NGT48は2015年の発足以降、新潟県などの選挙啓発や移住促進ビデオに出演し、行政と連携した活動も多い。花角英世知事は「大切な新潟の魅力の一つ。早く元に戻ってほしい」と騒動の沈静化に期待を寄せた。

NGT48劇場2周年を記念したコンサートで歌うメンバー=2018年1月8日、新潟市内NGT48劇場2周年を記念したコンサートで歌うメンバー=2018年1月8日、新潟市内

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