子ども田舎体験、政府が支援強化=移住予備軍、参加者倍増へ

政治・外交

政府は、学校教育の一環として、小中学生や高校生が農山漁村で宿泊体験する活動への支援を強化する。都会の子どもが田舎暮らしに関心を持ち、「将来移住を考えるきっかけになる」(内閣官房)と効果を見込んでいる。2019年度から、小学校だけでなく中学校の活動経費も財政支援の対象にするなど、取り組みやすい環境を整える。

農山漁村での子どもの宿泊・生活体験を推進するプロジェクトは、文部科学、農林水産、総務の3省が08年度から連携して実施。16年度には小学生約32万人、中学生約37万人、高校生約15万人が参加したが、地方創生の取り組みとして24年度までにそれぞれ65万人、75万人、30万人に増やす目標を新たに設定。支援強化により達成を目指す。

政府は東京一極集中の是正に向け、地方へのUIJターンを推進しているが、東京圏など都市部で生まれ、地方に縁がないまま育つケースも増えているのが実情だ。田舎暮らしや農業・漁業体験などを通じ、子どものころに地方の魅力を発見すれば、将来的な地方への移住、定住のきっかけになると期待している。

プロジェクトでは、小学生向けの体験活動を実施する自治体に、宿泊費やスタッフへの謝礼などを特別交付税で手当てしているが、19年度からは中学生向けの活動にも拡大。子どもを送り出す都市部の自治体と、受け入れる農山漁村の自治体が連携して取り組む場合、双方に経費を支援する国のモデル事業については、小中学校に加え、高校も対象とする。

富山県南砺市で林業体験する東京都武蔵野市の小学生(武蔵野市提供)富山県南砺市で林業体験する東京都武蔵野市の小学生(武蔵野市提供)

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