重労働の下刈り省力化=林業に無人ヘリ-宮崎県

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宮崎県は、林業の担い手不足が課題となる中、苗木周辺の雑草を刈る「下刈り」を省力化しようと技術開発を進めている。全地球測位システム(GPS)を搭載した無人ヘリが上空から除草剤を散布する仕組み。2020年度の実用化を目指しており、県によると実現すれば全国初。

スギ丸太の生産量が日本一の宮崎県。木材需要の高まりを受け、木の伐採量が増えており、伐採した分は再び植えている。その後に行うのが下刈り。6年間続ける必要があり、猛暑でも重い機材を持ち、山間部の急傾斜地で作業しなければならない。ハチやヘビの被害に遭う危険性もあり、重労働となっている。

そこで県が着目したのが、農業分野で導入が進んでいる無人ヘリ。誤差6~12センチという正確な位置情報を持つ準天頂衛星を活用する。宮崎大学や林業関係の研究機関、ヤマハ発動機などと連携して研究を進めている。

県内で林業に携わる人材は1995年に4200人いたが、現在は2200人。2035年には1700人まで落ち込むとの試算もある。1人当たりの労務負担も膨らむことから、下刈りの省力化が不可欠と判断した。

無人ヘリによる除草剤散布の実験=2018年11月、宮崎市(宮崎県提供)無人ヘリによる除草剤散布の実験=2018年11月、宮崎市(宮崎県提供)

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