「約束」順守、韓国に要求=日ロ交渉「粘り強く」-外交演説

政治・外交

河野太郎外相は28日午後の衆参両院本会議で外交演説を行った。元徴用工らに賠償を命じた韓国最高裁判決や元慰安婦らを支援してきた財団解散に関し、韓国に「国際的な約束事をしっかりと守ることを強く求める」と表明。1965年の日韓請求権協定に沿った対応や、慰安婦問題に関する日韓合意の順守を要求した。

外相は演説で「戦略的利益を共有する国」としてインド、オーストラリア、欧州連合(EU)などを列挙したが、韓国は含まなかった。

ロシアとの平和条約締結交渉については「交渉責任者として粘り強く取り組む」と意欲を示した。昨年の外交演説では「北方四島の帰属の問題を解決して平和条約を締結する」と説明していた政府の基本方針は、「領土問題を解決して締結する」との表現にとどめた。

北朝鮮の核・ミサイル問題に関し、外相は完全かつ検証可能で不可逆的な廃棄に向け「国際社会の団結を維持する」と強調。拉致問題については「早期解決に向けた努力を続ける」と述べた。

対中関係では、「首脳間を含めたハイレベルの往来を通じて信頼関係の強化を図る」と訴えつつ、「東シナ海における一方的な現状変更の試みは断じて認められず、冷静にかつ毅然(きぜん)として対応する」とけん制した。

外相は日米関係の一層の強化や、同盟による抑止力と対処力の向上をうたった。

自身が力を入れる中東外交では、「日本も中東におけるプレーヤーの一つとして認識されるようになった」との見解を示し、「平和と安定に向け一層の役割を果たす」と語った。

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