児童虐待通告、過去最多=昨年8万人、「心理的」7割-警察庁

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児童虐待の疑いがあるとして全国の警察が昨年1年間に児童相談所(児相)に通告した18歳未満の子どもの数が、前年比1万4673人(22.4%)増の8万104人となり、過去最多を更新したことが7日、警察庁のまとめ(暫定値)で分かった。

児童虐待の通告数は年々増えており、10年前の約13倍に上っている。警察庁の担当者は「広報啓発などによって国民の意識が向上し、警察への通報や相談が増えたことが影響しているのではないか」と指摘した。

通告内容では、暴言を浴びせたり、子どもの前で妻や夫らに暴力を振るったりする「心理的虐待」が全体の71.6%に当たる5万7326人で最も多かった。暴行するなどの「身体的虐待」は1万4821人(18.5%)で、「怠慢・拒否(ネグレクト)」が7699人(9.6%)、「性的虐待」が258人(0.3%)だった。

摘発件数は前年比217件増の1355件。内訳は殺人や傷害などの身体的虐待が最多の1075件(79.3%)で、性的虐待223件(16.5%)、心理的虐待34件(2.5%)、ネグレクト23件(1.7%)となった。

警察庁の担当者は「児童虐待は犯行が潜在化しやすい傾向にある。通告すべきかどうかの判断をより的確にするため、引き続き児相など関係機関との情報共有を図っていく」と述べた。

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