ホンダ、英工場閉鎖へ=四輪生産、21年中に終了

経済・ビジネス

ホンダは19日、英国での乗用車生産を2021年中に終了すると発表した。同国南部のスウィンドン工場はホンダにとって欧州唯一の四輪車工場だが、欧州販売の低迷を受け、閉鎖する方向で労使協議を進める。欧州連合(EU)からの離脱をめぐり、経済の混乱が懸念される英国にとっては打撃となりそうだ。

自動車業界では、環境規制の強化で電気自動車(EV)など電動車の普及が加速している。ホンダの八郷隆弘社長は記者会見で「欧州での電動車生産は(コスト)競争力の観点で難しい」と説明。「今回の発表はEU離脱とは関係ない」と強調した。

スウィンドン工場は1992年に完成車生産を開始。18年は主力車「シビック」を年16万台生産し、大半を米国やEU域内などに輸出した。

ホンダの欧州販売は18年は14万台強と、世界全体の3%にとどまる。ホンダは01年に同工場の生産能力を年25万台に増強したが、稼働率は低迷している。

八郷社長は「欧州でのホンダブランドの基盤を構築する」と述べ、欧州事業をてこ入れする考えを示した。今後は日本や中国から欧州に電動車を輸出。英国で生産している車種の次期モデルは北米などで生産する。

今年2月1日には、日本とEUの経済連携協定(EPA)が発効。EUが日本製の車に課している10%の関税は発効から8年目に撤廃され、日本からの輸出に追い風となる。一方、英国がEUから離脱した後の貿易体制をめぐっては、不透明感が強まっている。

記者会見するホンダの八郷隆弘社長=19日午後、東京都港区の同社本社記者会見するホンダの八郷隆弘社長=19日午後、東京都港区の同社本社

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