マグロ見学振るわず=参加方法、都がPR-豊洲市場

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東京・豊洲市場(江東区)でマグロの競り見学が、専用エリアを開設した1月15日から1カ月たっても振るわない。築地市場(中央区)では連日、多くの見学者がいたが、豊洲では参加方法が変わったことなどで人気は低調。管理者である東京都の担当者は頭を悩ませている。

豊洲市場の水産卸売場棟2階には、事前の申し込みなしでマグロの卸売場を見下ろせる通路があり、多くの外国人が来ているが、ガラス張りで音は聞こえない。一方、マグロ見学の専用エリアは卸売場に隣接し、競り人が鳴らす鐘の音や威勢の良い掛け声を聞くこともでき、「臨場感や迫力が違う」(都)と強調する。

築地のマグロ見学は当日受け付けの先着制だったため、深夜から大勢の外国人が押し寄せ、早々に定員に達することもあった。豊洲では、専用エリアでできるだけ予定通り見学できるよう、都はインターネットなどで事前に希望日や名前などを登録する申込制に変更。定員が1日120人を超えた場合は抽選とした。

ところが、申し込みの受け付けが希望日の半月以上前となっているほか、申込制に変更したことを知らない人も多く、応募は大幅な定員割れが続いている。当日来ない人も多く、見学者は応募の半数程度で、20人に満たないこともあった。

グループで見学する際は5人まで申し込みができるが、代表者を含め全員の名前の登録が必要なことも、応募数が伸び悩む要因とみられる。実際、築地で多かった外国人の仲間同士の参加はこれまで少数にとどまっている。

専用エリアでの外国人見学者を増やそうと、都は中央卸売市場の英語版ホームページに見学の案内を追加してPR。今後は春休み期間に入るため、「外国人に限らず親子連れなどにたくさん見に来てほしい」と、築地以上の人気スポットになるよう期待を込めている。

外国人観光客が減少して大幅な定員割れが続いている専用エリアでのマグロの競り見学=8日午前、東京都江東区の豊洲市場外国人観光客が減少して大幅な定員割れが続いている専用エリアでのマグロの競り見学=8日午前、東京都江東区の豊洲市場

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