静岡5区めぐり動き活発化=岸田・二階派、対立収まらず-自民

政治・外交

衆院静岡5区の候補擁立をめぐる自民党岸田、二階両派のさや当てが激しくなっている。岸田派が元職支援を前面に押し出す一方、ここにきて二階派も同選挙区で競合する無所属の細野豪志元環境相を推す動きを活発化させた。双方とも譲る気はなく、対立は収まりそうにない。

「地元の選挙民が正確に判断する」。二階俊博幹事長は26日の記者会見で、静岡5区の対応を問われ、有権者の判断を尊重する考えを強調した。細野氏が3回連続で岸田派の吉川赳元衆院議員に勝利していることを踏まえた発言だ。

細野氏は将来的な自民党入党を模索。二階氏はこれを後押しする。25日夜には、側近の林幹雄幹事長代理らとともに、東京都内の日本料理店で細野氏を囲み、選挙対策などを指南した。

二階氏は近く、細野氏を応援するため、静岡5区入りする方針。岸田派の反発は必至だが、二階派幹部は「吉川氏は細野氏相手に2回も落ちているのに何を言っているのか」と意に介さない。

二階派の動きが活発になっているのは、女性問題で自民党を離党した同派の田畑毅衆院議員が議員辞職した場合、2017年衆院選の比例名簿に従い、吉川氏が繰り上げ当選するためだ。吉川氏の復帰を想定し、細野氏という「選択肢」もあることを党内にアピールする狙いがある。

田畑氏の辞職に関し、二階氏は26日の記者会見で「議員の職責は大変重要だ。本人の意思を一番に考えたい」と述べるにとどめたが、党内には夏の参院選でのイメージダウンを懸念し、辞任論がくすぶっている。

一方、岸田文雄政調会長は25日、静岡県御殿場市での吉川氏の後援会会合に出席。「吉川氏を静岡5区でぜひ押し上げてほしい」と訴えるなど、てこ入れを図った。

岸田、二階両派は長年、衆院山梨2区で保守分裂選挙を繰り広げてきたが、先の山梨県知事選で共闘し、融和の機運が高まった。しかし、静岡5区をめぐる対立で振り出しに戻っている。

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