厚労省統計部門は機能不全=順法意識欠如と事なかれ主義-総務省報告書

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総務省は8日、厚生労働省が所管する賃金構造基本統計の不正に関する調査報告書を公表した。報告書は「順法意識の欠如と事なかれ主義のまん延が問題の根底にある」と指摘。長年にわたり不正が続けられてきたことについては「(統計部門)幹部への情報集約と担当への指示が機能不全だった」と批判した。

根本匠厚労相は閣議後の記者会見で「内容を十分に踏まえつつ、適切に対応したい」と語った。同統計は調査員が企業を訪問し調査票を配布するのが計画上のルールだったが、実際にはほとんどが郵送で行われていた。また、本来は調べるべき「バー、キャバレー、ナイトクラブ」も対象から除外していた。

報告書は、郵送調査の開始時期について、特定できないとしつつ、「厚労省が(不正を)公表した時点で判明していた2006年よりさかのぼるだろう」と推定。バーなどの除外は少なくとも08年には始まっていたとし、「統計で示される数字の意味・内容に影響を与え、ユーザーの信頼を裏切るものだ」と批判した。

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