避難なお5万2千人=東日本大震災、11日で8年

社会

東日本大震災は11日、発生から8年を迎える。復興庁によると、避難者は1年前に比べ約2万人減少し5万1778人(2月7日現在)。福島では、東京電力福島第1原発事故の影響でなお約3万2600人が県外で避難生活を送る。11日は、平成で最後となる追悼の集いが被災各地で開かれる。

警察庁によると、死者は8日現在、12都道県の1万5897人、行方不明者は2533人。復興庁が公表している、震災による負傷の悪化などで亡くなった「震災関連死」を合わせると、犠牲者は2万2100人を超える。

政府の復興・創生期間が終了する2020年度末まで残り約2年となった。沿岸部では、防潮堤や復興道路「三陸沿岸道路」の建設が進み、不通が続いていたJR山田線宮古-釜石も第三セクター三陸鉄道(岩手県宮古市)に移管され、今月23日に運行が始まる。インフラ面の復興は着実な歩みを重ねている。

復興庁によると、被災者向け災害公営住宅は1月末現在、岩手、宮城、福島の3県で約2万9000戸が完成し、計画の98%程度まで進んだ。一方、3418人がプレハブの応急仮設住宅での暮らしを続け、住まいの復興が進む一方で生活再建に苦しむ被災者も多い。心のケアやコミュニティー再生などの課題が残っている。

福島県では、原発事故の影響で双葉、大熊両町の全町避難が続き、放射線量の高い帰還困難区域を除くと避難指示が解除された浪江、富岡両町でも、住民の帰還が進んでいない。医療機関や福祉施設、商業施設の充実など生活環境の改善が急がれている。

東日本大震災から11日で8年となるのを前に、福島県いわき市の久之浜で慰霊碑を見詰める親子=10日東日本大震災から11日で8年となるのを前に、福島県いわき市の久之浜で慰霊碑を見詰める親子=10日

東日本大震災の犠牲者の氏名が刻まれた碑を見る家族=10日、仙台市若林区荒浜東日本大震災の犠牲者の氏名が刻まれた碑を見る家族=10日、仙台市若林区荒浜

今も住宅などの基礎が残る荒浜地区の沿岸部。奥は仙台市中心の町並み=10日、仙台市若林区今も住宅などの基礎が残る荒浜地区の沿岸部。奥は仙台市中心の町並み=10日、仙台市若林区

東日本大震災から11日で8年となるのを前に、福島県いわき市の久之浜で海に向かって手を合わせる男性=10日東日本大震災から11日で8年となるのを前に、福島県いわき市の久之浜で海に向かって手を合わせる男性=10日

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

時事通信ニュース 地震・噴火 東北 岩手県