液体ミルク、店頭発売=常温保存、災害時に強み-東日本大震災8年

経済・ビジネス

乳児に必要な栄養素を加えた液体ミルクの販売が11日、全国の店頭で始まった。粉ミルクのようにお湯を注ぐ必要がなく、哺乳瓶に移してそのまま飲めるのが特長。育児負担の軽減につながるほか、常温で半年間保存できるため、水道などライフラインが停止する恐れのある災害時の備蓄用として強みを発揮しそうだ。

液体ミルクは、昨年8月の改正厚生労働省令施行に伴い、国内での製造・販売が可能となった。発売されたのは江崎グリコの「アイクレオ赤ちゃんミルク」。125ミリリットルの紙パック入りで、希望小売価格は216円。グリコは「清潔な水が手に入りにくい災害時に大きな役割を果たす。家庭の備蓄に適している」(広報)と説明しており、全国のドラッグストアでも順次取り扱いが始まる。

グリコは発売を機にベビー用品店「ベビーザらス錦糸町店」(東京都墨田区)で液体ミルクの体験会を開いた。消費者の間で品質を不安視する声も出ているが、生後4カ月の長男に与えた母親(30)は「非常に手軽。緊急用に買い置きしたい」と納得した様子だった。

グリコは出荷前に一部商品を抜き取り、菌混入の有無を検査するなど安全性に細心の注意を払う。飲み残した場合は菌繁殖の恐れがあるため、消費者に処分するよう呼び掛けている。

店頭に並ぶ江崎グリコの乳児用液体ミルク(棚上段)=11日、東京都墨田区店頭に並ぶ江崎グリコの乳児用液体ミルク(棚上段)=11日、東京都墨田区

江崎グリコが発売した液体ミルクを飲む乳児=11日、東京都墨田区江崎グリコが発売した液体ミルクを飲む乳児=11日、東京都墨田区

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