絶滅危機のライチョウ守れ!=5施設で15年ぶり一般公開へ

社会

絶滅危惧種に指定されている特別天然記念物ニホンライチョウが15日以降、上野動物園(東京)など5施設で15年ぶりに一般公開される。いずれも人工繁殖された1~2歳の個体で、環境省は「実物を目にして、絶滅危惧種保全の取り組みに関心を持ってほしい」と話している。

トキの絶滅を防げなかった苦い経験を持つ環境省は2012年、ライチョウの減少に歯止めをかけようと、対策を本格化。日本動物園水族館協会と連携し、乗鞍岳で採取した卵のふ化に挑戦するなど、人工繁殖に取り組んできた。

15日以降に一般公開するのは、人工繁殖に協力をしてきた上野動物園(東京)、富山市ファミリーパーク(富山)、大町山岳博物館(長野)、いしかわ動物園(石川)、那須どうぶつ王国(栃木)の5施設。

各施設はこれまで、慎重を期して非公開としてきたが、広い展示スペースで飼育すればライチョウのストレスが軽減され、多くの人に関心を持ってもらうこともできると判断した。

大町山岳博物館で飼育していた雄のニホンライチョウが04年に死んだ後、一般公開は長らく中断していた。同館の宮野典夫指導員は「生息数の減少は、地球温暖化などわれわれの生活も間接的に影響していると考えられる。山に登らない人もライチョウについて考える機会にしてほしい」と話している。

富山市ファミリーパークで人工飼育されている雄のニホンライチョウ(同パーク提供)富山市ファミリーパークで人工飼育されている雄のニホンライチョウ(同パーク提供)

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