マグロ絵画に託す平和=高校生ら、福竜丸展示館に寄贈-東京

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1954年に米国の水爆実験で被ばくしたマグロ漁船「第五福竜丸」を保存する都立第五福竜丸展示館(東京都江東区)に17日、田園調布学園中等部・高等部(同世田谷区)の美術部員ら7人が訪れ、老朽化した「原爆マグロ」の絵のパネルに代わる油絵6点を寄贈した。

第五福竜丸は54年1月22日、焼津港(静岡)を出港。同3月1日、太平洋ビキニ環礁周辺での水爆実験で乗組員23人が被ばくした。水揚げされたマグロは強い放射能が検出されたため「原爆マグロ」と呼ばれ、廃棄された。

油絵は縦約70センチ、横約90センチで、展示館側から同校美術部に制作を依頼。部員は1人1枚、思い思いにマグロなどを描き、昨年11月から約4カ月かけて完成させた。顧問の長峰歩教諭(31)は「マグロの絵の背景に、多くの被ばくした乗組員がいることを想像して描いてもらった。平和や核の問題を考えるきっかけになったのでは」と話した。

展示館は改修のため休館中。再開する4月2日以降の展示の方法を検討している。

寄贈したマグロの油絵を持ち、第五福竜丸の前で写真に納まる田園調布学園中等部・高等部の生徒ら=17日午前、東京都江東区の都立第五福竜丸展示館寄贈したマグロの油絵を持ち、第五福竜丸の前で写真に納まる田園調布学園中等部・高等部の生徒ら=17日午前、東京都江東区の都立第五福竜丸展示館

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