日章旗、兵庫の遺族へ=青森・むつ市職員が奔走

社会

フィリピン・ルソン島で1945年に戦死した松江寿男さん=当時(36)=の遺品の日章旗が17日、青森県むつ市の職員、高島慎吾さん(33)の奔走により、兵庫県上郡町の遺族に届けられた。松江さんの長男、実男さん(78)は「今まで父の遺品は写真のみだった。感無量です」と声を詰まらせた。

高島さんは、むつ市の臨時職員だった米国出身のエイミー・ミラーさん(32)から2014年に依頼され、遺族を捜し始めた。ミラーさんの祖父は戦時中、米海軍のパイロットとしてフィリピンなどで輸送任務に当たった。他界後の遺品整理で、丁寧に保管された日章旗が見つかったという。

日本に旗を持ち帰ったミラーさんの捜索に、友人の高島さんが協力。旗に書かれた特徴的な名字の人が多く住む地域に自費で足を運ぶなど、全国を探し歩いた。

ミラーさんは昨年3月に帰国したが、高島さんはその後も捜索を継続。同年末に日本遺族会へ連絡した結果、今年2月に遺族が判明した。

高島さんは「何が何でもお届けするんだという思いが、ようやく実を結んでほっとしている」と、肩の荷が下りた様子だった。

フィリピン・ルソン島で戦死した松江寿男さんの日章旗を掲げる遺族と、旗を届けた青森県むつ市職員の高島慎吾さん(右端)=17日、兵庫県上郡町役場フィリピン・ルソン島で戦死した松江寿男さんの日章旗を掲げる遺族と、旗を届けた青森県むつ市職員の高島慎吾さん(右端)=17日、兵庫県上郡町役場

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