キトラ古墳壁画を国宝に=重文に豊臣家文書-文化審

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文化審議会(佐藤信会長)は18日、奈良県明日香村にある「キトラ古墳壁画」や、奈良市の唐招提寺が所有する「木造薬師如来立像」など6体を統合した木彫群など3件を国宝に、戦国武将の豊臣秀吉らに関する豊臣家文書(六十七通)など41件を重要文化財に、それぞれ指定するよう柴山昌彦文部科学相に答申した。

鉄骨鉄筋コンクリート造りの建物両端部に城郭風の塔屋を載せた帝冠様式が特徴的な「旧九段会館」(東京都千代田区)など建造物153件を、登録有形文化財に新規登録することも併せて求めた。近く答申通りに告示され、重文の美術工芸品は1万772件(うち国宝893件)、登録有形文化財の建造物は1万2281件となる。

国の特別史跡キトラ古墳の石室には、四神などが描かれた壁画がある。近くの高松塚古墳では失われたとみられる、南壁に赤く描かれた朱雀(すざく)や、東アジアで最古例に位置付けられる天井の天文図が特に重要視される。

唐招提寺の木造薬師如来立像などは、唐僧鑑真とともに渡来した工人が製作に関わった可能性が高く、木彫像を主体とする日本彫刻の起点となる像として評価。豊臣家文書は、秀吉の正室ねねの兄、木下家定を初代とする足守藩の藩主である足守木下家に伝わった文書群で、秀吉を関白に任ずる書などが含まれる。

国宝に指定されるキトラ古墳の南壁に描かれた朱雀国宝に指定されるキトラ古墳の南壁に描かれた朱雀

重要文化財に指定される豊臣家文書(六十七通)重要文化財に指定される豊臣家文書(六十七通)

国宝に指定される唐招提寺の木造薬師如来立像(右端)など国宝に指定される唐招提寺の木造薬師如来立像(右端)など

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