新元号、秘密保持に全力=官邸内の植木もチェック-政府

政治・外交

政府は4月1日に発表する新元号について、候補も含めて事前に漏えいしないよう、秘密保持に全力を挙げている。官邸建物内に置かれている植木に盗聴器などが設置されていないかも確認する念の入れようだ。

菅義偉官房長官は30日、横浜市で街頭演説し「(皇位継承に伴う)行事を滞りなく行うのも私の責任だ。国民にお祝いしていただけるようしっかり進める」と強調した。

元号案は内閣官房の金庫で管理されている。政府は4月1日午前9時半から有識者懇談会メンバーや衆参両院正副議長に順次提示し、その後、全閣僚会議で協議。閣議で決定され、菅長官が午前11時半に発表する。

政府は有識者や正副議長、閣僚らに対し、新元号案を示す部屋に携帯電話やスマートフォンなど情報機器は持ち込まず、発表まで外に出ないよう協力を求める。有識者には官邸に入る際に所持品検査を行い、外部と接触しないようトイレに行く際は職員を随行させる方向。政府高官は「官邸内の植木までチェックしている」と明かした。

政府関係者は「官邸はピリピリしている」と語り、新元号が事前に報じられれば差し替える方針を示している。

一方、国会側との調整は難航した。政府は当初、1989年の平成改元時に倣い、正副議長からの意見聴取は国会内の常任委員長室で行うことを検討したが、事実上の「軟禁状態」に置かれることに立憲民主党出身の赤松広隆衆院副議長が反発。大島理森衆院議長が調整に動き、最終的に衆院議長公邸での聴取が決まった。聴取は1日午前10時20分からで、終了後も昼食を取るなどして新元号発表まで「自主的」に公邸にとどまることになった。

秘密保持のため、政府は可能な限りの手を講じているが、通信・盗聴などに使われる電子機器は多様。新元号発表まで神経をとがらせることになりそうだ。

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