万葉集、重版や売り場拡充も=新元号に引用で-出版社や書店

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新元号に決まった「令和」が万葉集から引用されたことを受け、出版社は急きょ、関連書籍の重版に乗り出した。東京都内の書店では特設コーナーを拡充する動きも出ている。

文庫版の万葉集を発行する岩波書店(千代田区)は重版を決定。マーケティンググループの堀内まゆみさんによると、発表があった1日昼ごろから「書店からの注文が殺到している」という。

同社や岩波文庫編集部のツイッターでは出典部分に赤線を引くなどして関連書籍を立て続けに紹介。「一般の方からの反応もいい」と話す。

「角川書店」で知られるKADOKAWA(同区)も関連書籍の緊急重版を決めた。ホームページによると、新元号の典拠部分を含む書籍2冊の注文が相次ぎ、インターネット書店でも売り切れが続出したため各8000部を重版。追加重版も検討中だという。

書店の動きも慌ただしい。神保町ブックセンター(同区)には「在庫はあるか」「取り置きしてほしい」といった問い合わせがあり、出典部分を含む書籍は早速売れた。在庫はわずかで、書籍担当の久木玲奈さん(27)は「入荷は出版社の重版次第」とやきもき。

コーチャンフォー若葉台店(稲城市)の書籍担当、千葉国政さん(36)も「そろえられるものはそろえようと、出版元に発注を掛けた」と話す。既に設置していた平成史や天皇に関する特設コーナーを拡充して関連書籍を並べている。

ネット通販大手「アマゾン」のサイトでは、万葉集関連の複数の書籍が売れ筋ランキングの上位に入るなどした。

書店の特設コーナーに置かれた万葉集の書籍=2日午前、東京都千代田区の神保町ブックセンター書店の特設コーナーに置かれた万葉集の書籍=2日午前、東京都千代田区の神保町ブックセンター

書店に並ぶ万葉集関連の書籍=2日午後、東京都稲城市のコーチャンフォー若葉台店(同店提供)書店に並ぶ万葉集関連の書籍=2日午後、東京都稲城市のコーチャンフォー若葉台店(同店提供)

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