ゴーン容疑者を4度目逮捕=特別背任容疑、オマーン送金-日産私物化・東京地検

社会

日産自動車の資金を中東オマーンに不正送金し、同社に損害を与えたなどとして、東京地検特捜部は4日、会社法違反(特別背任)容疑で、前会長カルロス・ゴーン容疑者(65)を再逮捕した。特捜部は認否を明らかにしていないが、否認しているとみられる。同容疑者は保釈中で、逮捕は異例。特捜部は上級庁とも協議し、改めて身柄を拘束して取り調べる必要があると判断したもようだ。同容疑者の逮捕は4度目。

4度目の逮捕容疑は、日産子会社「中東日産」からオマーンの販売代理店の預金口座に振り込んだ資金の一部を、ゴーン容疑者が実質保有する会社の口座に送金する手口で、2015年12月~18年7月、日産に計500万ドル(約5億6300万円)の損害を与えた疑い。

関係者によると、12年以降、代理店には、日産最高経営責任者(CEO)の裁量で支出できる「CEOリザーブ」から年300万ドル~500万ドルずつ送金されており、総額は少なくとも3200万ドル(現在のレートで約35億円)に上る。一部はペーパーカンパニーを通じ、ゴーン容疑者や家族が使うクルーザー購入費に充てられていた疑いがあるという。

同容疑者を乗せたとみられる車はこの日早朝、東京都内の制限住居を出た。特捜部が任意同行を求めたとみられる。

特捜部は今年1月、日産に私的損害を付け替えたなどとして、特別背任罪などで同容疑者を追起訴。オマーンや、ゴーン容疑者が少年期を過ごしたレバノンなど関係国に捜査共助を要請し、代理店への送金について解明を進めていた。

任意同行され制限住居を出る、日産自動車の前会長カルロス・ゴーン容疑者を乗せたとみられる車両=4日午前6時48分、東京都内任意同行され制限住居を出る、日産自動車の前会長カルロス・ゴーン容疑者を乗せたとみられる車両=4日午前6時48分、東京都内

弁護士事務所を出る日産自動車の前会長カルロス・ゴーン容疑者=3日、東京都千代田区弁護士事務所を出る日産自動車の前会長カルロス・ゴーン容疑者=3日、東京都千代田区

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